低品質コンテンツはサイト全体の評価を下げる?【見つけ方と対策】

半年前の自分の記事を読んでみたら、質が低すぎて恥ずかしくなった😱
ブロガーなら誰もが経験することでしょう。
そんな記事を放置しておくと、サイト全体の評価が下がるかもしれないことをご存じですか?
本記事では、サイト全体の評価を下げかねない「低品質コンテンツの見つけ方、定義、対処法」について解説しています。
本記事のトピックス
低品質なコンテンツはサイト全体の評価を下げる【Googleの公式発表】
Googleによって2012年7月に実施されたパンダアップデート(のちに解説)の影響で、低品質なコンテンツ単体の順位が下がるのはもちろんのこと、サイトの評価全体にも影響をおよぼす検索アルゴリズム仕様に変更されました。
低品質なコンテンツが少しでもあると、サイト全体の検索順位に影響が出る可能性があります。
低品質なコンテンツがサイトの一部にしか存在しない場合でも、サイト全体の掲載順位に影響を与えることがあるということにご注意ください。低品質なページを削除したり、内容の薄いページをまとめて役に立つコンテンツに改善したり、もしくは低品質なコンテンツを他のドメインに移動させたりすることが、最終的に良質なコンテンツの掲載順位を改善することにつながります。
Google の中のひと「ジョン・ミュラー氏」も、あるサイト運営者からの質問に対し、ツイッターで以下のとおり言及しています。
@Slava_Varenia Sure; we look at the sites overall. Is that the most important page of the site?
— 🍌 John 🍌 (@JohnMu) February 22, 2016
こんにちはジョン。高品質なサイトに低品質なコンテンツが1つある場合、パンダアップデートでサイト全体の評価に影響がありますか?それとも、そのページだけに影響がありますか?
もちろんだよ。我々はサイト全体を見ている。そのページは、サイト内で重要なページなの?
せっかく良質なコンテンツがたくさんあっても、1つの低品質なコンテンツが足を引っ張りかねません。
パンダアップデートとは?
パンダアップデートとは、日本では2012年7月に実施された、Google検索アルゴリズムの大型変更のことを指します。
このアップデートによってGoogleは、低品質なサイトは順位を下げ、良質なサイトをより見つけやすくしました。
このアルゴリズムの変更では、低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位をより適切に評価します。例えば、ユーザーにとってあまり価値のないサイト、利便性の低いサイト、他のサイトからのコピーで構成されているようなサイトの掲載順位は下がります。一方、独自の研究や報告、分析など、ユーザーにとって重要な情報を提供しているサイトの掲載順位はより適切に評価されるようになります。
以上により、低品質なコンテンツが記事単体、およびサイト全体の検索順位に影響をおよぼすことが理解できました。
つまり「低品質なコンテンツなど、サイト内に1つもないほうがいい」ことがわかります。
では低品質コンテンツをどうやって見つけたらいいのか?
次の章で確認してみましょう。
低品質なコンテンツの見つけ方
ある程度(月1,000PVくらい)の自然検索流入が発生している前提。
SNS流入のPVが多い場合、正確な傾向をつかめない可能性があります。
低品質なコンテンツを見つけるためのツールは、以下の2つ。
片方だけでなく両方で確認し、低品質なコンテンツを特定していきましょう。
- Googleアナリティクス
- Googleサーチコンソール
それぞれのツールでの確認方法を見ていきます。
Googleアナリティクスで低品質コンテンツを見つける
アナリティクスでは、ユーザーさんの行動から「低品質コンテンツ」をあぶり出すことができます。
注目すべきは以下2つ。
❶ページビュー数(以下、PV数)
❷平均ページ滞在時間
アナリティクスでの確認方法は以下。
- 「行動」 > 「サイトコンテンツ」 > 「すべてのページ」の順にクリック

- 数値を確認

まずは❶PV数。
サイト内のほかのページと比較して、極端にPV数が少ないコンテンツがないか確認しましょう。
たとえば月に数回しか読まれていないコンテンツなどは、低品質コンテンツの可能性があります。
つづいて❷平均ページ滞在時間。
読むスピードの平均については、「600文字を読むのに約1分かかる」と見ておけばよさそうです。
大学生200名の通常読みの速度は、約300~1200文字/分の範囲で単峰形に分布しており、平均値は653文字/分であった。
出典:日本語文章の読み速度の個人差をもたらす眼球運動
2,000文字のコンテンツであれば、約3分を目安とすればいいですね。
スマホで閲覧する場合、頻繁に「読み飛ばし」をされるため、もう少し低く見積もってもいいかもしれません。
あくまで目安なので、極端に滞在時間の短いページがないかに注目しましょう。
たとえば2,000文字のコンテンツなら、1分だとあまり読まれていないと判断できます。
Googleサーチコンソールで低品質コンテンツを見つける
アナリティクスではユーザーさんの行動から低品質コンテンツを「予測」するのに対し、サーチコンソールでは「Googleから実際に低品質コンテンツ判定を受けているコンテンツ」を確認することができます。
確認する指標は、おなじみ「検索順位」です。
サーチコンソールで検索順位を確認する方法は以下。
- 「検索パフォーマンス」をクリック

- 項目をすべてアクティブに(合計クリック数、合計表示回数、平均CTR、平均掲載順位)

- 「ページ」をクリックし、「掲載順位」でソート

50位が低品質コンテンツかどうかのボーダーライン。
(※ジャンルや競合の多さによって変わります)
ただし、「よく読まれている=アナリティクスの平均ページ滞在時間が良い」コンテンツは、順位が上がる可能性があるので、いまは順位が低くても低品質コンテンツと決めつけるのは早計。
サーチコンソール単体で判断せず、かならずアナリティクスもあわせて確認しましょう。
検索順位は、記事投稿後3ヶ月を目安に安定します。(半年かかる場合もあり)
とりあえず3ヶ月経過するまでは、順位が低いからと言って安易に低品質なコンテンツと判断しないようにしましょう。
とはいえ、アナリティクスの “平均ページ滞在時間” が極端に低い場合は、3ヶ月経過を待たずしてコンテンツ内容を見直すのもアリです。
低品質なコンテンツの定義
以上が数値で低品質かどうかを判断する方法でしたが、低品質なコンテンツの定義を知っておくことも判断の精度を高めるうえで重要です。
- 専門性・権威性・信頼性(EAT)が足りない
- 記事タイトルが誇張されている
- 情報量が足りない
- 邪魔な広告がある
- 検索意図を満足していない
- 作成者の評判が悪い
- 作成者自身の情報が足りない
Google検索品質評価ガイドラインより筆者要約
くわしくは、以下記事で確認できます。
さて、低品質コンテンツの見つけ方と定義を理解したところで、対処法をご紹介していきます。
低品質なコンテンツへの対処方法
低品質なコンテンツを見つけたら、以下3つのどれかで対処しましょう。
- 記事のリライト
- 記事の削除
- noindexタグの設定
3つあげましたが、基本的には「リライト」or「削除」のどちらか。
(noindexタグは、実際に記事を削除するまえに、削除したらサイト全体の検索順位がどうなるか確認するために使う)
では、くわしく見ていきます。
記事をリライトする
リライトして記事の品質を上げられないかを検討しましょう。
リライトのポイントやコツは、以下の記事で確認できます。
あわせて以下の記事で、「質の高いコンテンツの定義」を知っておくと、より質の高め方が明確になります。
記事を削除する
いっそ記事を削除してしまうのもひとつの手です。
低品質コンテンツを削除し、高品質コンテンツばかりのサイトにすれば、Googleからの評価も高まるでしょう。
ただし、低品質コンテンツだとしても、そのコンテンツでの検索流入が多い場合は注意が必要です。
そういう記事を削除してしまうと、サイトの集客力を損ないかねません。
この場合はリライトでの対処をオススメします。
noindexタグの設定
記事を削除する場合、削除したら本当にサイトの評価が上がるのかを確認してから削除するほうが安心ですよね?
その場合、記事に「noindexタグ」を設定すればオッケーです。
noindexタグを設定すると、該当記事は検索結果から削除されるため、サイト全体への評価がどうなるかを事前に把握できます。
具体的な方法は以下記事で確認できます。
[記事作成中です]
まとめ:低品質コンテンツを一掃して、サイト全体の評価を高めよう
さきにご紹介した、Googleウェブマスター向け公式ブログのエントリ「良質なサイトを作るためのアドバイス」内にもこう記載されています。
コンテンツはきちんと品質管理されているか?
この問いにしたがい、低品質コンテンツを見つけ、適切な処置をして、サイトの品質を管理しましょう。
ではでは(`・ω・´)ゞ